九州大学熱帯農学研究センター Hyakumura lab.

セミナー報告(2018年4月26日)

ESG時代の責任ある木材調達と製品づくりとは?
~SDGsの達成に向けた木材デューディリジェンスを考える~

トレーサビリティ近年、気候変動・温暖化防止対策への関心の高まりから民間セクターにおける森林減少を防止する取組み(いわゆるZero Deforestation)が注目されています。背景には世界の金融界の投資方針が環境・社会・ガバナンスの要素を考慮するESG投資へ推移しつつあることがあります。その投資総額は2500兆円とも言われています。

他方、生物多様性豊かな熱帯林は依然として減少の一途をたどっており、その一因である違法伐採問題に取組むべく欧州、米国、豪州など先進諸国は、域内への違法伐採木材の流入を防止する法律を整備し、事業者にデューディリジェンス(入念な確認)を義務付けています。

2016年5月、日本もクリーンウッド法を整備し、事業者に対してデューディリジェンス実施を奨励し、合法伐採木材の流通を増やすことで違法伐採木材等の流通を減じていくこととなりました。

本セミナーでは、責任ある木材調達の重要な鍵となる「デューディリジェンス」に着目し、基本的な理解を深めることを目的とし、実施することの意義、重要性、そしてメリットについて議論を行いました。

【開催概要】
日 時:2018年4月26日(木)13:30~17:30
会 場:早稲田大学 大隈記念講堂 小講堂
(早稲田キャンパス正門そば(新宿区西早稲田1-6-1))

【プログラム】
講演1 世界の環境社会配慮投資(ESG投資)の動向について (916kb. pdf)
高崎経済大学経済学部 教授 水口 剛 様

講演2 クリーンウッド法の概要について (647kb. pdf)
林野庁林政部木材利用課 課長補佐 松山 知恵 様

<対談セッション> クリーンウッド・ナビの使い方

講演3 デューディリジェンス実施企業の取組み事例紹介
イオン株式会社 (1mb. pdf)
カリモク家具株式会社 (2mb. pdf)
株式会社マルホン (910kb. pdf)
・株式会社ワイス・ワイス

全体討議/パネルディスカッション
・モデレーター 九州大学熱帯農学研究センター 准教授 百村帝彦 (260kb. pdf)
・講演ご登壇者

【主催】
早稲田大学環境総合研究センターW-BRIDGEプロジェクト、九州大学熱帯農学研究センター、国際環境NGO FoE Japan

【セミナー概要】
参加者は127名で、そのほとんどが企業関係者であり、木材業界関係者が高い関心を寄せておられた。

本セミナーは早稲田大学環境総合研究センターW-BRIDGEプロジェクト「クリーンウッド法の実効性向上に向けたフェアウッド調達の普及啓発」の一環として開催しました。

関連リンク先

過去(2020年6月1日開催)のウェビナー「持続可能な木材調達のためのサプライチェーン管理~リスクフリーな木材製品をエンドユーザーに届けるために~」の報告はこちらをご覧ください。

過去(2019年12月5日開催)のセミナー「ESG投資でどうなる世界の森林 ~お金の流れが変われば森林減少は止まるのか~」の報告はこちらをご覧ください。

過去(2019年5月22日開催)のセミナー「SDGs時代の木材サプライチェーンの新潮流 ~持続可能な製品市場に対応する木材デューディリジェンスとは?」の報告はこちらをご覧ください。

過去(2017年4月17日開催)のセミナー「世界の違法伐採問題と日本の木材消費:クリーンウッド法の効果的な実施に向けて」の報告です。詳細はこちらをご覧ください。

公表した「木材デューディジェンスガイダンス」ならびに「木材デューディリジェンスハンドブック」はこちらをご覧ください。