自然資源管理学研究室 Natural Resource Management lab.

【活動報告】カンボジアのトンレサープ湖への巡検

2024年10月06日

2024年9月20日から9月26日にかけて、水共生学の活動の一環として、カンボジアのトンレサープ湖を巡検しました。

2024年3月の乾季にもトンレサープ湖の巡検に参加しましたが、今回は9月の雨季にあたり、湖の水位が大幅に上昇していました。同時に、湖やその周辺で暮らす水上集落が、住居を大幅に内陸側へ移動させていることも確認できました。

今回は主に3つの地区(Kampong Phluk、Chong Kneas、Kaev Poar)を訪問しました。水上生活を営む人々への聞き取りでは、漁獲量が以前より減少しているとの声が多く聞かれました。ただし、カンボジアでは都市部への出稼ぎが増えているにもかかわらず、多くの人々が集落に留まっていることから、漁業による生計が依然として有効である可能性が示唆されます。

    

河口に浮かぶ小学校。この学校も乾季には湖の沖へ移動する
河口に浮かぶ小学校。この学校も乾季には湖の沖へ移動する

また、シエムリアップ市内のローカル市場(Phsar Leu Thom Thmey)を訪問し、食用昆虫の販売状況を観察しました。今回は雨季なので、多くの昆虫を目にすることができると期待していたのですが、想像していたほどは食用昆虫の販売はなく、5店舗ほどで昆虫の販売が見られる程度でした。

カイコの蛹 バッタ 素揚げ
カイコの蛹とバッタの素揚げ
ハチの巣とハチミツ
ハチの巣とハチミツ

トンレサープ湖のあるシエムリアップを離れて、カンボジアの首都プノンペンに移動し、カンボジア王立農業大学(RUA)土地管理・土地行政学部を訪問しました。Sanara Hor学部長とお会いし、九州大学とカンボジア王立農業大学との将来の協力関係について意見交換を行いました。

比較社会文化研究院・藤岡准教授とSanara学部長との会談
比較社会文化研究院・藤岡准教授とSanara学部長との会談
RUAと九州大学の研究者との集合写真
RUAと九州大学の研究者との集合写真

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