2024年9月20日から9月26日にかけて、水共生学の活動の一環として、カンボジアのトンレサープ湖を巡検しました。
2024年3月の乾季にもトンレサープ湖の巡検に参加しましたが、今回は9月の雨季にあたり、湖の水位が大幅に上昇していました。同時に、湖やその周辺で暮らす水上集落が、住居を大幅に内陸側へ移動させていることも確認できました。
今回は主に3つの地区(Kampong Phluk、Chong Kneas、Kaev Poar)を訪問しました。水上生活を営む人々への聞き取りでは、漁獲量が以前より減少しているとの声が多く聞かれました。ただし、カンボジアでは都市部への出稼ぎが増えているにもかかわらず、多くの人々が集落に留まっていることから、漁業による生計が依然として有効である可能性が示唆されます。
また、シエムリアップ市内のローカル市場(Phsar Leu Thom Thmey)を訪問し、食用昆虫の販売状況を観察しました。今回は雨季なので、多くの昆虫を目にすることができると期待していたのですが、想像していたほどは食用昆虫の販売はなく、5店舗ほどで昆虫の販売が見られる程度でした。
トンレサープ湖のあるシエムリアップを離れて、カンボジアの首都プノンペンに移動し、カンボジア王立農業大学(RUA)土地管理・土地行政学部を訪問しました。Sanara Hor学部長とお会いし、九州大学とカンボジア王立農業大学との将来の協力関係について意見交換を行いました。
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